加藤将軍の「クラウドファンディングビジネス」を調べてみた【危険！】

副業探検家(自称)のセイルです。

今回は、YouTubeの広告でよく流れている加藤将軍氏の「クラウドファンディングビジネス」について、セイルが徹底的に調べてみました。

「素人でも一発で466万円の現金が振り込まれる」「欠点が一つも無い」という魅惑的なフレーズに半信半疑のセイルですが、その真相は果たしてどうなのでしょうか。

「クラウドファンディングビジネスって評判はどうなの?」

「クラウドファンディングビジネスって危険じゃないの?」

などと疑問に思っているあなたには、ぴったりの記事になっています。

購入・参加を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね(*^-^*)

それでは、セイルの探検隊レポート、いってみよう！

クラウドファンディングって？

「クラウドファンディング(クラファン、CF)」のしくみについて、国内最大級のクラウドファンディングのサイトである「CAMPFIRE」は、以下のように説明しています。

　クラウドファンディングとは、「群衆（クラウド）」と「資金調達（ファンディング）」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。
資金調達といえば、一般的に金融機関からの借入や関係者・ベンチャーキャピタルによる出資などがあげられます。クラウドファンディングは、そういった資金調達にはない「手軽さ」や「拡散性の高さ」、「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力的な新たな資金調達の仕組みとして近年注目されています。
中でも、「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこう解決したい」といったアイデアや想いを持つ人は誰でも“起案者”として発信でき、それに共感し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」と思った人は誰でも“支援者”として支援できる、双方にとっての手軽さがクラウドファンディング最大の特徴といえます。

(引用元　https://camp-fire.jp/crowdfunding )

「新しい商品やサービスを作りたいけどお金がない」という時に、今までより資金調達のハードルを下げて「手軽に」資金を集めやすくするシステム、ということですね。

加藤将軍「クラウドファンディングビジネス」の内容

「素人でも466万円が得られる」というクラウドファンディングビジネスがどんなビジネスなのか、商品ページからまとめてみました。

欠点が一つもない、完全無欠なビジネス

他のビジネスに比べて「欠点が一つもない」ことを強調し、その理由として以下の５つを挙げています。

いや、「売れる商品さえ見つかれば誰でも稼げる」って…当たり前でしょ。

「購入型」のクラウドファンディングで稼ぐ

クラウドファンディングには６種類ありますが、このビジネスで使うのは「購入型」です。

「購入型のクラウドファンディング」について、「CAMPFIRE」では次のように説明されています。

　CAMPFIREで扱っているのは「購入型クラウドファンディング」です。 他には寄付型クラウドファンディングや融資型クラウドファンディングなどがあります。購入型クラウドファンディングは非投資型に分類されます。
非投資型である購入型の場合、支援者は金銭以外のモノやサービスといったリターンを受け取れるのが特徴です。投資型の場合、支援者は金銭的リターンである分配金や株を受け取れるといった特徴があります。
購入型クラウドファンディングは商取引であり、売買契約に基づいたサービスです。お金だけを集める寄付や支援された金額の◯％を返すというような投資とは全く性質が異なるものです。

購入型クラウドファンディングの特徴は３点です。
１プロジェクト立案者は支援金額に応じて金銭以外のモノやサービスを提供すること
２資金を集めるサービスですが寄付や出資・投資ではないということ
３結果として商品やサービス等を事前に購入してもらった形になるということ
購入型クラウドファンディングの特徴と注意点を理解した上でプロジェクトページを作成し、資金調達やPR、テストマーケティングに活用しましょう。

(引用元　https://camp-fire.jp/guide/2 )

つまり、購入型のクラウドファンディングで集めた資金は「売上金」に相当し、そのリターンは「商品(またはサービス)」の提供になるので、通常の商品売買と変わらないということです。

なんだ、要するにビジネスの内容は「普通の物販(転売)」ってことね。

３つのスキルがあれば、誰にでもできる

その３つのスキルとは、

• カタログを見るスキル (上記①商品選定で使う)
• メールを送るスキル (上記➁販売契約で使う)
• テンプレート通りに真似するスキル (上記➂出品で使う)

であり、これらさえあれば「百万数千万規模のビジネスを素人でも立ち上げることが可能」とうたっています。

ぱっと見て、確かにそんなに難しいスキルではないようじゃ。

「クラファンマスターアカデミー」の開校

最終的には、前述の３つのスキルを加藤氏本人から学ぶためのアカデミーに勧誘されます。

アカデミーで学べること

商品ページによると、アカデミーの内容は以下の通りです。

サポート期間は６ヶ月(以降も継続してサポートあり)、コンテンツの視聴期限は無制限で、参加者には次の特典があります。

• オンラインサロンへの無料招待(先着順)
• オンライン合宿への無料参加権(先着順)
• 加藤氏による個別コンサル(一人１回のみ)
• 収入を10倍にする裏思考術
• 軍資金30万円調達マニュアル
• 最速月1000万円到達マインド

継続的なサポートがあったり、コンテンツの視聴期限がないところは親切じゃの。

アカデミーの参加費用

参加費用は547,800円(税込)ですが、条件付き(一括払い)で162,800円(税込)まで下がります。

ノウハウを学ぶためにお金を払うのは当然だけど、最初に「全ノウハウ無料プレゼント」って書いてあったよね？

スクールへの勧誘が目的なら、ちまちま下げずに、最初からその値段で行けば好感度も上がるはずじゃが。

加藤将軍「クラウドファンディングビジネス」の口コミ

続いて、クラウドファンディングビジネスの口コミを「良い口コミ」「良くない口コミ」に分けて見てみましょう。

良い口コミ

残念ながら、Twitterや他のサイトでは良い口コミが見つかりませんでした。

商品ページでは、実績者の声として６人の動画コメントが載せられています。

「利益率95%超え、売上7000万達成」「累計9000万以上を稼いだ」「1回目のプロジェクトで90万達成」「クラファンで独立を決意」「クラファンで金銭的・時間的余裕ができた」「初めてのプロジェクトで186万の売上」といった1～2分程度のものでした。

良くない口コミ

こちらも、Twitterや他のサイトでは口コミが見つかりませんでした。

どちらの口コミも見当たらないとは…判断が難しいのう。

「素人でも466万振り込まれる」魅力的なビジネスの割には、ネット上で何の反応もないのは気がかりですね。

 加藤将軍「クラウドファンディングビジネス」について　結論

セイルの結論として、クラウドファンディングビジネスには参加しません。

クラファンアカデミーの金額の下げ幅もさることながら、その他にも複数の理由があります。

理由その⒈ 売れる商品が見つかるとは限らない

物販(転売)系の最大のデメリットが、「売れる商品が見つかるとは限らない」という点です。

クラウドファンディングビジネスも物販系である限り、このデメリットからは逃れられません。

つまり物販で一番難しいのは「売れる商品を見つける」ことであり、それができれば他のこと(販路や出品・配送など)は大した問題にはなりません。

「売れる商品さえ見つかれば」「販売する商品さえ見つかれば」と言い訳のように商品ページで繰り返している時点で、「売れる商品を見つけるのが難しい」と白状しているようなものです。

クラファンアカデミーでも「売れる商品の探し方」を学べるとありますが、おそらく「見つかるまで自分で探してください」と丸投げされるのがオチでしょうね。

理由その⒉ 特商法の記載がない

通信販売の場合、商品ページに必ず記載されているのが「特定商取引法に基づく表示」ですが、クラウドファンディングビジネスの商品ページには見当たりません。

たいていはページ最下部(フッターメニュー)に記載されているものですが、そこには、

とあるだけで、どこにも見つかりませんでした。(2022年2月現在)

「特商法に基づく表記」は法律によって表記が義務付けられており、表記がない場合は罰則の対象になるのじゃぞ。

「表記がない＝法律を守る意思がない」ということなので、何をかいわんや…ですね。

理由その⒊ 加藤将軍氏の評判が良くない

提供者の加藤氏は「月商1000万プレイヤーを100人排出」「100件以上のクラウドファンディングの立ち上げ」など華々しい実績のある方のようですが、検索してみると「詐欺」だの「怪しい」だの、穏やかでないワードがズラリ…。

過去には「パーフェクトライフプロジェクト」「100万円テンプレートNEO」「CIB 零百無双」などの転売関係の商材を手掛けたり、「TBGC(トップバイヤーゴールデンクラブ)」の講師を務めていたようですが、ネット上ではことごとく評判が良くありません。

…触らぬ神に祟りなし、ということで。

加藤氏に対する一連の評価を信用するかどうかは、あなた次第です。

まとめ

今回の記事では、加藤将軍氏の「クラウドファンディングビジネス」について考察しました。

そもそもクラウドファンディングはテストマーケティング、すなわち「自社の商品やサービスが一般消費者に受け入れられるかどうかを調べる」ためのものです。

その性格上、商品が売れるかどうかはふたを開けてみないとわからず、普通の物販(転売)よりも損失の可能性が高いと考えられるため、セイル個人としてはおすすめできません。

特商法に基づく表示がなかったり、提供者の加藤氏の評判が良くなかったりと、調べないとわからないことも多かったのう。

ちなみに加藤氏ですが、最近こんなことを始めています。

今度は物販ではなく、バイナリーオプション(為替相場や株価指数などを対象に、あらかじめ決められた時点・期間の騰落を予測し、「ある値よりも高いか低いか」「一定の範囲に収まっているか」などについて二者択一で選ぶ取引)に進出したようです。

こちらは特商法に基づく表示もあるので、興味のある方はどうぞ(笑)。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、次回の探検隊レポートでお会いしましょう！

副業探検家(自称)のセイルでした。

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